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2年連続!みかん農園のお手伝いをしてきたよ


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みかん援農の振り返り 

 

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2020年12月22日から2021年1月22日までの1ヶ月、和歌山県下津町にあるみかん農園で"就農"ではなく"援農"という形でお手伝いをしてきました。

en-nou.net

 

実は今回が初めてでなく去年が初参加で今回は2年連続のリピーター枠でした。


去年の9月頃に僕たちのお世話をしてくださっている方(以下Oさん)から連絡を頂いたんですけど、その時は都合が悪くお断りさせていただいて...でもやっぱり行くことにしました。


急遽、僕の方からOさんに連絡をしたら、怪我人が出てちょうど人手が不足している状態だということで1日でも早くきてくれたら嬉しいと報告を受け、その日の夜には夜行バスに乗って和歌山に向かっていました。

驚くほど早くきてくれて助かった!
と喜んでもらえたよ。


行けても例年は12月末に収穫が終わるから行けて1週間だろうと見込んで(12/22〜だから)の参加。
しかし、今年は大大大豊作の年で農家を継いでから15年以上農園運営をしている農家さんでも最も多い年だったらしい。

そんな稀にも見ない収穫もあって1週間の予定が伸びて結局1ヶ月も滞在させて頂いていました。


援農では農家さんの家に住み込みやリゾートバイトのようにホテルに住むのではなく各拠点にシェアハウスがあります。

そこで他の農園メンバーと共同生活をする形で、僕が住んでいたシェアハウスには多い時には13人もいました(部屋は完全個室)

年齢層も20~30代後半とバラバラで時にはジェネレーションギャップも感じながら和気藹々と過ごしていました。

ビッグダディーのような大家族だったよ!!^ ^

 

 少し前置きが長くなりましたが、
今回はこの期間に感じたこと、そしてまたいつか戻りたいと思えた和歌山での暮らし、そこで出会えた素晴らしい仲間との軌跡を少し遡りながら胸に刻み、ここに大切に記しておきたいと思う。

 

最後まで読んでいただけたら幸いです。

 

 

 目次

 

 

 

 2年連続参加した理由

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1年ぶりに和歌山に戻って早速ちょっとした集まりがあったんですけど、そこで何人かの方からちょこちょこ質問をされました。

何で2年連続参加したの?

戻ってきた理由は?

そりゃ!生きるためという名のお金のためだ!!!

なんていうのは半分嘘ですが。
当時○十万するカメラ機材を購入していて金欠だった僕(働け!!)
でも実際にはそんな理由で参加するなら東京の実家でアルバイトした方がご飯も出るし愛犬とも遊べるし都内で遊べるし悪いことをして街にいられなくなった(してない)限り、行く理由はあまりないと思うんですよね。

だからこそ1回お誘いをお断りしてでも、たった1週間でも参加できるならと思い東京から和歌山まで時間をかけて移動して2期連続参加するには明確な理由があったんですよ。

 

 

 

それは

 

 

第2の家族のような存在だから

 

 

 

去年の援農生活

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少し話は戻りますが去年の援農の話を少しをちょこっと。

 

僕は去年11月中旬から12月のクリスマス前までの1ヶ月間1箇所の農家さんのところでお手伝いさせて頂いていました。

当時の僕は援農はもちろんのこと東京の実家以外に住んだことがないので
農業体験×田舎暮らし×シェアハウスの三本柱がどれも新鮮でとてもワクワクしていました。
Oさんと和歌山駅で合流してみかん作業の際に必要なヤッケ(作業着)・靴を購入して僕を出迎えてくれる農家さんの自宅へ訪問しました。

出迎えてくれた農家さんと会った時最初に言われたことをよく覚えています。

平屋が連なっている家の玄関から、まるで夏休みに地方の祖父母の家に遊びに来たのかのようなガラガラドアが開いて、その先に立っていた農家さん夫婦が

 

待ってたよ!はるばるよくきてくれた!
長旅で疲れていないか?お茶でもゆっくり飲んでおくれ^^

 

と言ってくださったんですよね。

東京から来た会ったこともない僕を暖かく迎え入れてくれるのを肌で感じてとても嬉しかったです。
普段の生活で待ってたよ!なんて言ってもらえる機会は少ないですし、ましてや見ず知らずの赤の他人に対して言う機会なんてそうないので、この時点で僕はもう嬉しくて、夜行バスで全く寝れなかったのにその日の昼から早速目をギラギラさせて働いていました。笑


そんな感じで僕のみかんlifeはスタートしました。

 

  

 みかんLIFE

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この1ヶ月で多くの事を体験しました。
今からお話しするのはみかん農園のリアルなのでよく聞いてください。

 

みかんの仕事が始まってからの1日の流れはこんな感じでした。
6:30起床
8:00~17:00みかん
18:00夕食
23:00消灯

という普段では想像もつかない超健康的な生活を送っていました。
(今時計見たら夜中の3時だよ...)


みかん農家は想像の12倍くらい肉体労働です。

ここに来るまでは
・木に登りながらみかんを取るなんて知らないし
・重さ20~25キロある(取ったみかん)籠を1日100~200箱以上運んで積むの知らないし

・さらにそれを木箱に入れて(15〜20kg)積むし
・風呂に入ったらアザの多さにビックリするし
・朝起きたら手の力が入らないし
高校野球の現役生活より筋肉痛だし
・毎日3食作るのが面倒になるし
・腰がバキバキになるし

 

文句ばかり言ってますが、とても楽しかったんですよ。

 

毎日おはようから朝が始まり、時々農家さんが食材をお裾分けしてくれたり筋肉痛の僕のために手間をかけてバンテリンみたいな塗り薬を買ってくださったり、夕焼けが綺麗なとこに連れて行ってくれたり、、

畑でも毎日30~50代の方々に囲まれて、たわいも無い話から世間話をしてとにかく可愛がって頂いていました。

 

とにかく楽しくて最初は楽しく稼げたらいいなって思っていたんですけど気づいたら辛い畑作業でも

"この人たちのために頑張ろう"って思えるようになったんですよね。


早く収穫が終わって安心させてあげたい。高い木の上にあるミカンは若い僕が率先して登ろう

(ミカン箱を運んでてあまりできなかったけど)、気づいた自分のためにではなく

 

僕のことを大切にしてくれる農家さんのために

 

一生懸命頑張ろうと思える自分がいました。

 

でも結局、どこまで貢献できているのかなって気持ちはありました。


体がボロボロで迷惑かけた時もあるし、元気がなくて心配をかけた日もあったし。それでも見捨てず声をかけてくださり、"こういうことがあったんだよね"などど話かけると親身になって聞いてくださったり..

もうなんか人間を超えて仏のような優しさと太陽のように暖かい笑顔に包まれていて、とにかく気づいたらとても居心地が良かったんですよね


そんな時間も束の間、お別れの時が近づいてとにかく寂しかったですね。
怪我しそうになったら本気で心配してくれるし親のように面倒見てくれたり、娘さんファミリーと交流させて頂いたり。

お別れの時にはここにもう一度戻ってきたいと思えるほど充実していました。

 

 

そしてこの時僕にとって

農家さんが"第2の家族"のような存在になりました。

 

 

 

 

今年の援農生活

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今年は1年目と異なり1年目の農家さんも手伝わさせていただきながら、なんと合計4農家さんのお手伝いをさせて頂いていました。

1年前に1ヶ所の農家さんをずっと経験していた僕にとっては、農家さんによってみかんの収穫時の作法が異なり、農家さんのこだわりを垣間見ることができてこれもまた思い出になりました。

 

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また去年と違ったのは同じシェアハウスのメンバーと農家さんが一緒だった事です。
僕の身にも変化が起きて、同じシェアハウスの人たちに

"こいつ働けないな" と思われたくねー
"一緒に働きたい"と思われたい!

という(そんなこと言うようなメンバーではないのに)謎のプライドの元、去年より自分の中で必死に働きました笑

 

そのお陰???か

去年とは全然動きが違うね。
大人になったね!!

まさきとは一緒に働きたいね( ̄▽ ̄)

去年より周りが見えているね!(^○^)

 

と言って頂けたと同時に

去年の俺やばいな。。甘えすぎていたな。

 

 という反省をしたりとか
後々気付いたんですが、元々声が低いので軽く返事したらそれが元気がないように受け取られてしまうことがあったので反省!社会人になる前に気づけてよかった!サンキュ!!

ということで今年は成長したとたくさん褒めていただけて嬉しかったですね!

時には農業の真剣な話もして

これまでの日本を支え繁栄の中心にいた第一産業も気付けば人手不足、高齢化に伴い後継者及び担い手の不足など様々な問題と課題に直面していて、

僕らはその現場で働き肌で感じることで食へのありがたみや第一産業のことを多少なりと詳しくなれたと自負しています。


牛のゲップが、、廃棄物が、、色々取り上げられていますが、このままでは当たり前である"食"という世界を代表する日本の食文化に影響が出てくる可能性は大いにありえるかなと。

 

最近では食に対して考え方が多様化しヴィーガンが流行ったり、働き場所に囚われないフリーランスや季節ごとに労働を変えて生活する季節労働など、

現代の若者を中心に価値観が多様化し、その先に農業/漁業に触れたり、田舎に移住するケースが増加していて、先を見据え固定観念に縛られず働くスタイルだからこそイノベーションが生まれる可能性を秘めているのではないかと思ったり。。

 

全人口の5%にも満たない農業関係の第一産業を守っていく発展させていくのは若者の手にかかっているし、だからこそ聞くだけ、見るだけでなく実際に体験することが何より大切だなと。

 

経験というものが労働力の対価を超え、決して行動を起こさないと感じられない/学ぶ子のできない何かを提供してくれるんじゃないかなと思ったり。。

そしてその何かを次の誰かへとバトンを渡すことで繋がりの和が広がっていけば素敵なことだなと考えていたり。。

 

 

少し話は逸れましたが、

 

畑では
1日中ラジオを流して聞いていたり
もう蟹の宣伝はいいわってなったり
このみかん甘いってシャアしたり
お日様があったかいよーっていう友達の声に笑ったり
隣の木に登っている仲間と話したり
今日のお菓子は何かと考えたり
今後の人生について考えたり
優しいってなんだと思う?って議論したり
農家さん夫婦の馴れ初めとか

毎日が彩りのある時間で、気付けば農家さんや仲間のお陰で日常に新しい1ページが刻まれ、そして日を重ねることに色褪せない濃くてどこかもどかしいものになりました。

 

そんな風に思えたのは藤白シェアハウスの存在が不可欠でした。

 

 

 

藤白シェアハウス

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僕がシェアハウスで住んでいたシェアハウスはMAX時には13人のBigファミリーでした。


個性豊かすぎるメンバーのお陰で毎日が彩り、仕事で疲れて帰ってきた日もみんなでご飯を食べたり1日の話をシェアしたりする中で疲れが飛んでいきました。


基本的には朝昼晩全て自炊なんですが、料理が得意な子やお菓子作りが得意な子がいて、そうでない人も自分の食材や作ったものをお裾分けしてくれる心の優しい人の集まりでした。


そんな優しい集団でもバチバチ言い争う時もあって

それが"どの農家のみかんが一番美味しいか選手権"

いろんな農家さんからみかんを持って帰ってきてみかんを机に並べて甘いだの酸味があるかないかとか、どれが一番美味しいかを競い合うんですけど本当に可愛いみかん合戦が連夜繰り広げられていました。

ああ。これが世界平和ってやつなのかなって錯覚するほど愛おしいです。
結局みんな自分がお世話になっている農家さんの蜜柑が好きなんですよね。

 


思い出もたくさんできました。

 

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気温3℃だったよ。。

 

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那智の滝まで元旦ドライブ。

 

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昼からタコパで乾杯したり!

 

 
 
 
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那智の滝を眺めたり

 

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ここ寒かったな〜

 

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元旦からお笑い見たな。

 

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縁起がいい。


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これ本当に良い写真だよ。

 

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クセよ。


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何回やかんから取り忘れたことか。。


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愛だ!


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これもまた愛だ!!


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これも(みかん)愛だ!!!

 

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畑仕事のために筋トレしてた。


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東京じゃ感じられない暖かさだよ。


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次は何作ってくれるのかな。Aシェフ。

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たくさん話しましたね。Yくん

 

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はい!シャツinして僕が全部積みました

ざっと数えて15kg×250段だぞっ!


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撮る側って自分が写ることが少ないから

カメラ奪って撮っちゃったよね。


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これまた良い写真なんですよ。


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人より物に目がいったあなたはアウト。

珍しく床が汚い時ですね。

 

 

 

もう見ていただいた通り

一つ一つ濃くて楽しい思い出ができました。

ある人に言われた言葉がとても心に残っていて

 

"まさきが来てから、シェアハウスの雰囲気が明るくなった"

 

彼は僕が思うに人間観察が好きで自分が思ったことを少し考えながら言語化して伝えてくれるんですよね。だからこそ嬉しかったですね。

 

ありのままの自分をそう言ってくれる彼は優しくて寛大だし、むしろ僕の自由な性格を受け入れてくれる器の広さに脱帽です。(宿のみんなもね)

 

他にも
"みかんを食べる度にみんなのことを思い出すんだろうな"
"なかなかこんなにいい日はないね"


とか名言が生まれたりお別れの時が迫って目頭が赤くなったり、、
みんなで合唱したり狭いお風呂に2人で入って話したり、、


シェアハウスっていいんですよ。
新しい出会いもあるし、出身も年齢も違う異なるバックグラウンドを持った人が集まることで相乗効果ではないですけど、何か新しい発見ができるし今まで知らなかった内面を知ることもできるし。

とにかく楽しいんで体験したことがない人はぜひ一度シェアハウスを体験して欲しいなと思いますね。

 

もちろんシェアハウスによって雰囲気が違うので一概には言えませんがそう言った経験を重ねることで自分の内面も知れるキッカケに繋がるのではないかなと思っています。

 

 

僕にとって、藤白シェアハウスは最高でした!!

 

 

 

 これから

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僕は春から社会人になります。
これまでにみかん?と嘲笑われたことはありますが、こんなに素晴らしい体験を2期連続できたこと、みかん援農を通して多くの農家さんやそれを支えるOさんを始めとするkamogoの皆さん、そして多くの仲間に出会えたことを誇りに思うし感謝の気持ちで一杯です。


今後みかん援農に携われる機会は減りますが、ここで学んだこと、体験して感じたことを大切にして社会という大海原に足を踏み入れていきます。

こうして僕がここで感謝を述べられるのもみかん援農を体験したからではなく
周りの人が支えてくれたり激励してくれたお陰で今日これを記すことができます。
今回の場合、援農を通して出会った方々です。
ありがとう。

 
そして最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!!!
これからも応援よろしくお願いします。